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ホーム > しんきん経済レポート >2008年No.04 浜松駅ひかり号停車本数の推移

浜松駅ひかり号停車本数の推移

今月15日に実施されるJRダイヤ改正で、浜松駅に停車する新幹線「ひかり号」の本数が1日26本から34本となり、日中は毎時一本ひかり号が停車することとなった。

ひかり号の停車本数増加は、浜松にとって長年の悲願であった。東海道新幹線の開業は1964年。当時は、ひかり号はすべて浜松駅を通過し、こだま号のみの停車であった。初めてひかり号が停車したのは1980年。上下1本ずつ(合計2本)の停車であったが、東京まで約1時間30分で結ばれた。その後、1986年には10本に増加、1988年には掛川・新富士・三河安城駅が開業したのに合わせ、ひかり号の停車本数は16本に増加した。

しかし、1988年以降は、のぞみ号運行開始や新型車両の導入により、東京―名古屋―新大阪間の時間短縮は図られたが、浜松駅へのひかり号停車増はかなわず、むしろ、こだま号停車駅の増加や、上位列車の通過待ちのため、時間短縮が図れず、ひかり号停車増への期待は高まっていった。浜松駅へのひかり号停車本数が大幅に増加したのは2003年。品川駅の開業に伴うダイヤ改正で16本から26本に増加、今回の改正で34本となり、長年の要望活動が実った形となった。

 現在、企業誘致や人口減少時代への対応(定住・交流人口の増加対策)など、都市間競争が激しさを増している。ひかり号の停車本数増加は、浜松が都市間競争を勝ち抜くための大きな武器の一つとなろう。

グラフ:浜松駅ひかり号停車本数の推移 1964年0本 1980年2本 1986年10本 1988年16本 2003年26本 2008年34本

出所 新聞報道等をもとに、しんきん経済研究所作成

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