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ホーム > しんきん経済レポート >2008年No.07 浜松市公示地価の推移

浜松市公示地価の推移

先月24日発表された今年1月1日現在の公示地価によると、浜松市の地価変動率は、対前年比で住宅地は2.5%(昨年は1.0%)、商業地は4.9%(同0.4%)とそれぞれ2年連続で上昇し、特に商業地の上げ幅は大幅に拡大した。地価変動率は平成2年のピーク時に住宅地で25.5%、商業地で34.7%上昇したがバブル経済崩壊とともに不動産価格が下落、平成4年から平成18年までの14年間住宅地、商業地とも対前年比マイナスとなっていた。

住宅地で地価上昇率が一番高かったのは浜松市西区大平台で対前年比7.9%上昇した。この他上昇率が高かった地点は大平台の近隣である西区入野町、東区有玉台、中区住吉等であった。これらの地点に共通していることは、幹線道路沿いに立地し道路事情がよく、学校が近くにあるなど通勤・通学・ショッピングに便利な地域であることがいえる。

商業地で上昇率が最も高かったのは、浜松市中央区鍛冶町で対前年比21.6%上昇した。同地点は旧松菱百貨店の向い側である。旧松菱跡地には平成22年11月に「大丸浜松店」の出店が予定されている。さらにJR浜松駅周辺では商業施設の進出、駅北側での再開発が進むなどの好材料があるため、中心市街地の不動産取引は今後も引き合いが多い状態が続くであろう。

ただし、先月当研究所が行った「中小企業景気動向調査」によると4月〜6月期にかけて、不動産業における仕入価格DIが11四半期ぶりにマイナス水準となる。調査員のコメントにおいても「仕入価格が再び下落」「価格上昇も一段落」などのコメントが増えてきており、地価上昇に一服感もみられている。

図:浜松の地価変動率

出所 国土交通省発表公示地価を基に、しんきん経済研究所作成

平成20年4月14日 J.フロントリテイリング(株)IR情報また新聞報道によると大丸浜松店出店計画は2011年度に変更となっております。

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