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ホーム > しんきん経済レポート > 2010年No.19 浜松餃子の記事掲載件数

浜松餃子の記事掲載件数

ここ数年、浜松市民にも認知度が高まっている「浜松餃子」。どの程度認知度が高まっているだろうか。 情報検索システム※1 の記事検索によって、年間、どの程度「浜松餃子」というキーワードが使われて いるかを2000 年から調査してみた。

「浜松餃子」の記事掲載件数は、2005 年以降急速に高まっている。浜松餃子に関連しては「浜松餃子 の振興・普及をさせることにより浜松市の魅力を全国に発信する、まちづくり・まちおこし団体」を標 榜する浜松餃子学会が存在する。学会の設立がこの時期と重なっていることから、浜松餃子学会がご当 地グルメ「浜松餃子」の知名度向上に一役買っていることがうかがえる。記事の掲載件数からは、学会 の主目的「浜松餃子で浜松の魅力を全国発信」は十分に実現されているという結論になっている。

直近の記事件数ピークの2008 年は「浜松の餃子消費量No.1 宣言」の年。実は、餃子で有名な宇都宮 餃子もこの年に記事件数の直近のピークを迎えている。やはり、ご当地グルメは持ちつ持たれつ。お互 いに意識し合うことで知名度向上につながり、ひいては地域活性化につながっていくのではないだろう か。

浜松餃子学会の会長が当研究所に対し「浜松餃子を市民の皆さんが認知し、私の知らない所で色々な 活動に繋がってくれて嬉しい」と語ってくれた。浜松餃子学会の理念とは別に、「浜松餃子」は地域ブラ ンドとして独り立ちしようとしているのかもしれない。こういった先達が作り上げた地域の文化を、ビ ジネスに結びつけてくれる新進気鋭の若者が現れ、これを強く後押しする地域力が発揮されることを期 待したい。

グラフ:「浜松餃子」の記事掲載件数
※1:日経テレコン21 の記事検索で全国の新聞、雑誌を調査。2010 年は9 月末までの件数。
※2:キーワードの検索は浜松と餃子が同時に使われている記事数で検索した。“ぎょうざ”は浜松餃子学会に習い漢字で 検索した。

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