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ホーム > しんきん経済レポート > 2011年No.9 ビール系飲料、浜松市の消費動向

ビール系飲料、浜松市の消費動向

今年は梅雨明け宣言が早々に為され、暑い日が続いている。ビールのおいしい季節となったが、今年は節電や輪番操業による休日変更、サマータイム制度導入など、ライフスタイルは大きく変わりそうである。家で飲む機会も増えそうだ。

さて、家計調査より浜松市の「二人以上の世帯」のビールと発泡酒、それとビール風アルコール飲料いわゆる第三のビールを加えた『ビール系飲料』の消費動向を調べてみた。なお、ここでのビール系飲料の消費には外で飲んだ分は含まれない。浜松市では東日本大震災のあった3月以降、ビール系飲料の消費が落ち込んでおり、3ヶ月連続して前年を割り込む結果となった。さらに中身を吟味してみると、ビールの消費が大きく落ち込んでおり、3〜5月のビール消費は前年同月比で▲27%、▲52%、▲48%となっている。一方で、発泡酒と第三のビールの消費は伸びており、3〜5月の同消費は前年同月比24%、30%、18%の増加となった。

震災直後は旅行やレジャー、外食、また不要不急な買い物を控えるといった自粛行動が取られたが、浜松市では家で飲むビールのような普段口にするものに対しても自粛が見られた。代替品として価格を抑えた発泡酒や第三のビールが選ばれたようだ。

グラフ:ビール系飲料、浜松市の消費動向
本稿は7月21日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。

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