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出世大名 家康くんの認知度

浜松市制100周年を記念して誕生した浜松市マスコットキャラクター「出世大名 家康くん」(以下、家康 くん)。2011年に誕生し、今年1月に福市長に就任したばかりのキャラクターだが、浜松市民の認知度は高い。

浜松市が今年6月に行った市民アンケートによると、市民の85.6%が家康くんを「知っている」と回答して いる。世代別にみてみると、40歳代の認知度が最も高く9割を越えている。最も認知度が低い70歳以上でも 81.3%の人が「知っている」と回答している。未成年は市民アンケートの調査対象外だが、浜松駅前等で家康くんと記念写真を撮る子供たちをよく見かけることから、認知度も相当高いものと思われ、すべての世代に家康くんが浸透しているといえる。

家康くんのような、かわいらしいご当地キャラクターは「ゆるキャラ」と呼ばれており、全国各地で地域活 性化のために活躍している。現在、インターネットによる投票でゆるキャラの順位を決める「ゆるキャラグラ ンプリ2012」が開催されており、全国約850のゆるキャラがエントリーしている。投票締め切り日は11月16日(明日)で、全国のゆるキャラ達は選挙戦終盤のような最後のお願いを行っている。家康くんは10月 31日時点で8 位と健闘しており、全国キャラバンに出ていると思えば、突然市内の高校に出没するなど精力的に投票を呼び掛けている。浜松市民の8割以上が知っている家康くんを、全国の人にも知ってもらうことがで きれば経済効果も大きい。

家康くんは「出世をおすそ分けする」キャラクター設定のようだが、まずは浜松市民が家康くんを全国に出世させたい。

出世大名家康くんの認知度

本稿は11 月15 日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
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