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浜松市、年齢別の人口分布

下のグラフは浜松市の年齢別人口分布(2012年4月1日現在)を示したものである。最も突出した部分が第1次ベビーブームにあたり、各年1.3万人である。次いでせり上がった部分が第2次ベビーブームで1.2万人前後となるが、以後若い世代は徐々に減少、31歳以下では1万人、23歳以下は8千人割れ。さらに0歳は7千人を下回った。
少子化により将来の働き手は減少、労働力の不足が懸念される。また、働き手減少による消費の低迷や企業の業績悪化に伴う所得水準の悪化、雇用の不安定化といった負の連鎖をも起こしかねない。さらに、今まで経済を牽引してきた団塊の世代も65歳を迎え始めた。高齢者の大幅な増加によって支える現役世代の負担はますます大きくなり、将来への不安は高まるばかりである。
それでは、人口減少と高齢化が進む中でどのような社会を築いていくべきか。高齢者を現役世代が支える従来の仕組みから高齢者本人も含めた皆でお互いを支え合う自立した社会にしていくことが必要ではないか。少子高齢化に求められる対応としては「高齢者や女性の雇用促進」「働きやすい職場の環境づくり」「技術革新による生産性と付加価値の向上」などが欠かせない。人口減少時代を見据えた持続可能な経済へと転換していく必要がある。

産業別にみた就業者数の増減(国勢調査)

本稿は1月17日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
静岡県西部地域しんきん経済研究所とは遠州信用金庫と浜松信用金庫が共同で設立したシンクタンクです。

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