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浜松まつりの観光客の宿泊

子供の誕生を祝う凧揚げ合戦や絢爛豪華な御殿屋台の引き回しを繰り広げる「浜松まつり」。主催者発 表では今年の3日間の人出は121万人であり、県下最大級の一大イベントである。

2013年に当研究所が浜松まつり主催者と共同で実施した来場者アンケート調査によると、74%が日帰 りで26%が宿泊と、宿泊者は4人に1人であった。そのうち、「宿泊者の宿泊先」をみると、実家・親戚 が45%と最も多く、次いでホテル・旅館が43%と続き、以下、知人8%、その他4%となった。実家・ 親戚と知人を合わせた宿泊者は53%となり、宿泊者の半数以上が少なからず浜松市と縁がある人だと分 かる。

浜松まつりは浜松市と浜松商工会議所、浜松観光コンベンションビューローおよび参加登録町で構成 される「浜松まつり組織委員会」が運営主体となる“全体としての祭り”と、参加町(自治会)が自ら の町内で行う“174の祭り”で構成される。つまり、浜松まつりは各町の小さな祭りが土台となっている ため、観光というよりは市民が楽しむためのイベント要素が強く、帰省の際は慣れ親しんだ地元の祭り を見物し、昔を思い出すという人が多いのではないだろうか。

浜松まつりでは凧揚げや屋台の引き回しの他、ミニ凧揚げ体験やお囃子・ラッパの演奏会、ミス浜松 の選出、また祭り関連以外にも「吹奏楽パレード」や「世界の露店」、「大道芸」等の様々なイベントが 祭りを盛り上げる。市民にとっても観光客にとっても魅力あるお祭りになっていくことを期待したい。

グラフ:浜松市民が花と緑に求めること

本稿は5月15日静岡新聞「目で見る浜松経済」掲載予定です。
静岡県西部地域しんきん経済研究所とは遠州信用金庫と浜松信用金庫が共同で設立したシンクタンクです。

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