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浜松市の人口と世帯数の増減

2016年2月に発表された国勢調査の速報集計によると、2015年10月1日現在の浜松市の人口は798,252人となり、前回の2010年調査と比べて2,614人減少し、80万人を割り込んだ。

下のグラフは行政区別に人口の増加が大きい順に表したもの。人口が最も増加したのは浜北区で4,830人の増加、次いで東区が1,990人の増加となるが、それ以外の行政区では人口がいずれも減少した。“きらりタウン”と呼ばれる染地台が浜北区では人気だ。次に世帯数をみると、こちらも浜北区が 2,791 世 帯の増加と最も多く、次いで東区が 2,458 世帯の増加となった。ただし、人口減となった中区や北区、 南区、西区でも世帯数は増えている。天竜区では人口、世帯数ともに減少となったが、人口ほど世帯数 は減ってはいない。

人口減少によりいずれは世帯数も増加に歯止めがかかるが、前回の国勢調査をもとにした国立社会保 障・人口問題研究所の将来推計では、日本の世帯総数は 2019 年まで増加、単独世帯においては2030年まで増え続ける見通しである。未婚者の増加や多世代同居の減少、高齢者の単独世帯の増加、個々の生活スタイルの変化により、世帯人員は今後も少人数化していくことだろう。

少子化・高齢化、未婚、就業の問題など、人口減少を食い止めるにはクリアしていかなければならない問題が山積みである。国勢調査ではこれらの詳細な集計結果を徐々に発表していくので、当地域に照 らし合わせて逐次報告していきたい。

図表 浜松市の人口と世帯数の増減

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