リサーチニュース リサーチニュース

ホーム > しんきん経済レポート > 業種別の女性正社員割合

業種別の女性正社員割合

経済センサスとは、企業および事業所の経済活動の状態や、従業者規模等の基本構造、国内の産業構造を明らかにするための統計調査である。

2016年に実施された経済センサス基礎調査によると、浜松市における女性社員のうち、女性正社員の割合は全産業ベースで41%であり、そのうち、主要な業種ごとの女性正社員の割合は以下の通りとなった。業種別に見ると、女性正社員の最も割合の高い業種は「金融・保険業」の70%であり、次いで「情報通信業」の69%であった。女性の社員数が多い「教育・学習支援業」や「医療・福祉」も比較的、女性正社員の割合は高い。一方、「宿泊業・飲食サービス業」や「卸売業・小売業」で正社員の割合が3割未満と低い状況にある。もちろん、働いている本人が勤務日数や勤務時間に弾力的なこれらの業種を選択していることもあるが、総じて物販などのサービス業などで、女性正社員の比率が低い傾向にある。

現在、人手不足が顕在化してきており、今後もますます深刻になることが予想される。いずれ、賃金や待遇、勤務時間や休日の日数など、労働条件の良くない企業に働き手は集まらなくなると考えられる。上記の労働条件に加えて、やりがいにより従業員の定着化を図るとともに、人手不足を見越した更なる効率化、労働コストが高まることを踏まえて付加価値の高い商品・サービスに切り替えていくことが求められる。将来の雇用形態のあり方、今後の経営について見つめ直す必要があろう。

図表 業種別の女性正社員割合

しんきん経済レポート一覧へ