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年代別の新型コロナ陽性患者数

2021年2月4日

東京や神奈川をはじめ大阪など大都市圏の新型コロナウイルスの感染状況はGo Toキャンペーン停止後も大幅な改善が見られず、2/7が期限であった緊急事態宣言は10都道府県で1ヵ月の延長が決定された。静岡県でも各市で医療施設や家族内での感染がみられ、1/25時点での県の警戒レベルは「警戒レベル5(特別警戒)」にあり、特に県東部における病床占有率は6割を超えて厳しい状況にある(西部は約4割)。

浜松市のこれまでの新型コロナウイルスの陽性患者数は1/25時点で816名。そのうち年代を公表された740名の陽性患者をみると、60代以上が194名の26%と最も多く、次いで20代の19%となった。20代未満は11%と最も少ない。若者が罹患しているようなイメージが強いと思われるが、浜松市においては若年層が極端に多いというわけでもない。

政府は医療提供体制が依然としてひっ迫状況にあることに加えて、高齢者の感染が増え続ければ重症者も増加する可能性があるとして、引き続き対策を徹底するよう呼びかけている。特に、静岡県でも最近確認された新型コロナウイルス変異株は感染力が高いとも言われており、注意が必要である。変異株の詳細が明らかになるまでは、当面の対応として感染防止対策を今まで通りもしくは今以上の徹底をするほかない。新型コロナワクチンの接種に向けた準備も進められているが、個人としても事業者としても予防対策をして「うつらない、うつさない」備えをしておくことが大切だろう。

図表 年代別、新型コロナウイルス陽性患者(1/25時点)
出所:静岡県資料を基に研究所加工作成

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